ジュンは帰宅途中

 新宿ルミネ2の最上階のトイレには閉館近くのせいもあり、誰も居ない。ドキドキし、そしてジュンは、泣きたくなりそうな顔をしている。再度、ドアの外に人の気配のないことを息を潜めて確かめ鍵をかける。鏡がすでに床に置かれていた。


 スーツのズボンを脱ぐと、その下にはベージュのパンティストッキングがあらわれた。女装できない平日もジュンは下着だけは女性のものをつけている。ショーツ、パンティストッキング、そしてさすがにブラジャーはつけられないが、シルクやナイロンのノースリーブのインナーウェアをつけている。


 今朝、ジュンは白のTバックのショーツに、白のシルクのノースリーブのロングスリップを衣装ケースのなかから選択したのだ。どのショーツにしようかな? と下着を選ぶ朝のひとときがジュンの至福のときなのだ。

 一日中はいていたショーツは汗とペニ**スからの分泌液でグチョグチョになっていた。Tバックがお尻に喰い込み、脱いだときにはおもわず「アッ、、」と喘ぎ声を漏らした。その声の反響にさえ、、ビクッと身体を震わせるジュン。


 ランジェリーだけの姿になったジュンはバッグのなかから、大きめの化粧鏡をトイレの床の上においた。そして、ショーツを膝まで下ろし、鏡の上に跨るように座り込む。どうしても鏡の幅以上に脚を拡げているので、和式排便の姿勢をとらざるを得ない。鏡の上に自分のア*ルが写っているとおもうと、見知らぬ誰かから露出プレイを強制させられているような錯覚に落ちてしまう。


 そして、バッグの中から愛おしむように、サラミソーセージの袋を取り出す。
 スキンを一袋開け、サラミにかぶす。
 「ああ、やめてください....」とひとりごとをいいながら、すぼめた唇にその男根にもにた食品を押し込んでいった。
 「ア、アン...」
 喉の奥まで挿入する、チュパチュパすする、ゴムの味がいたずらに被虐感を高めてしまう。
 もう何分くらいフェラチオを続けただろうか。スキンが唾液にまみれて潤滑オイル代わりになっていることを確認して、期待に震えながらアナルに挿入した。


 「ウ、ウッ...」
  軽い痛みを感じたが、それはすぐに快感と変わっていった。鏡に映し出されているアナルにはサラミの茶褐色が少し見え隠れしている。全部をアナルに入れてしまうことをジュンは選択しなかった。アナルにある違和感が確実に刺激となってジュンを襲う。

 アナルへの刺激は上半身にも伝わり、スリップの下の乳首は固くなってしまい、むず痒いような感じだ。スリップをずらし、勃起している乳首の根本に輪ゴムをきつく締め付けた。スリップの中に乳首を戻すが、シルクの柔らかい感触にも関わらず、乳首が生地に擦れてピクンピクンしてしまう。そして輪ゴムに小さな鈴をつけた。チリンチリンと小さく鳴る音がいっそう被虐感をかき立てる。


 アナルに擬似ペニス、乳首には輪ゴムの拘束、そして下着女装......。
 この姿でジュンは何をしようというのか.....。

 昨夜遅くK様からのメールでの命令にはここまで従った。そしてそのあとの命令はこう指示されていた。

 「痴漢の多い埼京線最終電車の先頭車両に乗ること。何があっても耐えるんだよ....」。
 (完)

◆目次に戻る


 

 

 

 

inserted by FC2 system