ベッドサイドの姿見


 定時に会社を出ると、俺はヒロミと待ち合わせの渋谷に行った。18歳のヒロミは女装系のネットでゲットした美少年で、目下の俺のセフレだ。
 宮益坂のイタリア料理店で食事したあと、彼を連れて三宿のマンションにもどると、俺はすぐにヒロミにシャワーを浴びるよう命じた。体の隅々まで丹念に磨き立てたヒロミはバスルームから出てくると、こう尋ねてきた。
「Kさん、今日はどんな下着がいいのかなぁ?」
「これがいいと思うよ。この間、馬喰町のランジェリーショップで買ってきた奴だよ。似合うと思うんだけどね」
 
 こういうと俺はベットの上にそのレースをふんだんに使ったランジェリーとフリル付きの白いブラウス、ピンクのフレアースカートを置いておいた。もちろんメークも忘れせん。ただし、俺はケバケバしいのは嫌いなので、あくまでナチュラルな薄いメークを要求している。

 ヒロミの女装が完成すると、俺もシャワーを浴び、それからがニ人のプレイタイムだ。ヒロミに会う前に渋谷のティプネスでマシンエクササイズしてきたんで、全身の筋肉は適度に張っている。その身体にワンサイズ小さいタンクトップとシルクのブリーフをつけて俺はヒロミの待つベットに行った。

 スタンドランプだけにした薄暗いベッドルームで、俺はピンクのリップを塗ったヒロミの唇にブチュッとキスをする。舌を差し入れ、クネクネと動かしてやると、ヒロミは「あはん」と甘い溜め息をつ区。かわいい奴。
 ヒロミはごく普通の男の子だが、不思議なことに「女装すると女の気分になるんだ」と言う。はじめはー種の援交というか、小遣い欲しさに俺の相手をつとめていたヒロミだが、近ごろでは彼もこの女装プレイをけっこう楽しんでいるようだ。

 俺はキスしながら、ヒロミのブラウスの胸元に手を入れ、小さな乳首をこすりたてる。
「ああん」
 指先でこすられて、ヒロミの乳首が固くなるのがはっきり分かる。舌と舌がいよいよ激しくもつれあい、唇の周囲まで、もう唾液でべチョベチョだ。俺たちはそのまま重なりあうようにしてベッドに倒れこんだ。
 俺はヒロミの唇からうなじへとキスしながら、ブラウスのボタンを外し、前をはだけた。もちろんヒロミに乳房はありませんが、白くてキメ細かい肌の美しさは女の子にも負けないだろう。
 俺はヒロミの平らな白い胸に唇を這わせると、ヒロミも負けじと俺の背中に手を伸ばし、爪を立てて来る。
「可愛いねえ、ヒロミは」
「ああ、ワタシ、すごく興奮しちゃうの」
女言葉が自然に出てくればヒロミが倒錯の興奮に入っている証拠だ。そして興奮すれば、当然のようにヒロミの体のー部に変化が生じてくる。でも、俺は最後の最後まで、彼の下半身には触れない。俺がそそられるのはあくまで「女装の美少年」。生々しいアレは、本当は邪魔なのだ。

 下半身だけは避けながら、俺はヒロミの体のあちこちを手や唇で愛撫した。興奮に頬を薔薇色に輝かせたヒロミも、俺の唇にむしゃぶりつき、舌を俺の中にさしこんでくる。
 俺はわざとヒロミの下半身を避けているが、もちろんヒロミが俺の肉棒を触るのは全然オーケーだ。彼は俺の股間を指でまさぐり「すごいよぉーー。もうビンビンじゃなぁい」と呟きながらシルクのブリーフを脱がせて、顔を寄せてきた。

 俺はペニスを女装子に舌で弄ばれるのが大好きだ。とくに美少年とも美少女ともつかぬヒロミが、長い睫をしばたたかせ、一心にあそこに舌を這わせるのを見ると、ものすごく興奮してくる。これが女装の美少年とプレイする醍醐味だろう。
 
俺は固くそして固く剛直した肉棒をヒロミに強く吸われて、もうすこしで射精してしまいそうだ。
「あっ、すごい。Kさんのペニスがヒクヒクしてるよ。ワタシも我慢できない。ねえ、いいでしょう」 ヒロミが甘えた声で懇願してくる。


==ここまで読むと、次のシーンは俺がヒロミのアナルを犯すと思うだろ? でも今回は少し意外な展開にしてみるよ==

 女装しているとはいえ、ヒロミは健康な18歳の若い♂だ。俺のねちっこい愛撫や刺激が続けば、自分もイキたくなって当然だろう...。
「いいよ、ヒロミ...。 きて、くれよ」
 俺はベットの上で四つん這いになって、潤滑クリームのチューブとコンドームをヒロミに渡す。

 そうだ、俺と女装のヒロミの関係は見た目と違って、俺がウケでヒロミがタチなんだ。ただインサートには条件があって、必ずコンドームをつけることと、スカートを穿いたままやること。そのためにヒロミにはフレアースカートを穿かせるのだ。それとまあ、ヒロミとデートする日は念入りに浣腸をして、直腸をきれいにしておくけどね。

 美少女の扮装をしたヒロミが俺の背中に重なり、潤滑クリームをたっぷり塗り込んだ俺のアナルにペニスを突き入れてきた。
 一見ひ弱そうな外見の割に、ヒロミのペニクリはかなり立派で、そのギャップもまた、俺をより倒錯的な快楽へと導いてくれている。

「あぅぅぅぅぅ、気持ちいいよぉぉぉぉぉぉ」
「すごく、グチュグチュしているわよ、Kさんのあそこ.....」
「アン、アン、アン.......」
「ほら、もっと奥まで突いてあげる......」

 俺の前立腺を女装したヒロミの固いものが擦りつけている。もう最だ高.....。
 ベッドサイドに置いた姿見には”可憐な美少女” が腰を揺すり立て、喘いている。
 そして、その美少女に犯される自分の姿を見ながら、俺もまた痺れるような快感の高みへと登りつめていった......。
                                                                  <おわり>

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