亜樹 on the table

 台場のホテルのドアをノックした俺を迎えた亜樹は既に準備が整っていた。長いつけ睫毛を付けたアイメイクに、グロスたっぷりの濡れ濡れルージュで唇を彩っている。これに合うウイッグもロングヘアのカールだ。出迎える時は下着姿でいることを強要しているから、彼女の姿も黒のセクシーなブラと同じく黒のTバックショーツをつけ、そして黒のガターベルトで白のストッキングを吊っている。
また俺はヒールの太いパンプスなんて認めないから、彼女が履いているのはほとんど爪先立ちのような踵が思いきり高い黒のピンヒールだ。
 さあ、今夜はどうやって被虐の快楽を味合わせてあげようか........。


まず、丸いテーブルの上に四つん這いにさせて、俺は美しい獲物を肴にスコッチを味わった。
「亜樹も飲むか?」
「頂きとう存じます...」
「贅沢な牝猫だぜ...。コップはいらないな」
「えっ、はい、ありがとうございます........」
 ホテルの灰皿を彼女の顔の前に置き、スコッチをストレートでドボドボと注いだ。
「さあ、どうぞ....」
 牝猫の亜樹は当然ながら手を使わず、舌だけでペチャペチャとアルコール度数15度の酒を飲んでいる。この飲み方は酔いが回るのだ。その酔いがこれからのプレイの前奏曲なんだが...。


「おい、俺が買っておけといったものはどこにある?」
「はい、テレビの横にございます」
「どこで買ったんだ」
「銀座のドラッグストアです」
「レジの子はどんな顔で亜樹のことを見ていたんだ?」
「いえません.....」
「俺が言ってやろうか?『このひと男のクセにナプキンと浣腸をこんなに買ッているよ。ヘンタイじゃないの』と思っておまえの顔をみてたんだよ」
「........恥ずかしい.......」
 浣腸プレイはもう既にそこから始まっている。


 俺は亜樹に尻を高く突き上げさせると、ショーツを引き下げ、アナルに30グラムのイチヂク浣腸を4本、続けざまに注入した。
「おなかの力をぬいて....。そう、腹式呼吸を深く繰り返して....」
 亜樹の腹部を50%のグリセリン溶液が駆け巡っている。
「10分ガマンするんだぞ....。おもらししたらせっかくのショーツが台無しになるよ。」「.....はい..」
 すでに便意に襲われている亜樹は小さな声でしか答えられない。
とはいえ、絨毯を汚したりすると厄介だから、ナプキンを2重にしてアナルにあてておいた。


 丸い小さなテーブルの上で、強烈な便意に泣き叫びながら震えている亜樹。時計を片手にスコッチを飲みながら、それを鑑賞している俺。これ以上酒を美味しくさせる肴はない。まだ5分だ。ふふっ、亜樹は持つかな?


                                                <おわり>

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